思い出

 PCが壊れたので、データのサルベージ作業中、ついつい昔の番組の台本やナレ原のファイルを見つけては開いてしまう。
 ちょっと読んで、余り変わらないなあという感想を抱くと共に、昔の方がぜんぜん面白かったなあと思ってしまう。書きたいことは変わっていないのに、体裁が年を経るごとにつまらなくなっている気がする。


 もちろん自分がやる番組が、どちらかといえば情報系ばかりになってきたということも大きいのだろうが、昔はロケ台本にとんでもないことを書いているのが、無謀だけどもほほえましくもある。

 作家はある意味受け身な部分が大きいだけに、他人の影響を受けやすいと思う。いろいろな人の色々な言葉を聴いているうちに、自分が本当にやりたかったことがだんだんぼけていっているのかもしれない。
 願わくば、もっと強い気持ちを持ちたいものだ。


 とは言うものの、ある種テレビには絶望を感じている。色々な意味で。